本ブログは私たち家族の佐賀移住を計画段階から公開し、その苦楽や顛末などをお伝えしていこうという取り組みである。

【佐賀移住6ヶ月】そろそろ仕事の話をしよう

私は東京生まれ東京育ち39歳。
2019年4月。サラリーマンを辞め妻の地元の佐賀県有田町へ移住をしてきた佐賀移住生活6ヶ月になる Iターン移住者 であり一児の父でもある。

 

 本ブログは私たち家族の佐賀移住情報を検討段階から公開し、移住にいたる経緯や移住後の様子、移住の苦楽や葛藤をお伝えしようという取り組みでる。

しかし、その実態は私の脳に沸いた妄想や駄文を垂れ流しているだけのしょうもないブログであるのだが、今回はどうかご安心頂きたい!

なんと今回の記事は、誰もが気になる地方移住後の仕事の話である!!

 

◆職業についてはノープランで移住してきた

これまでも公言してきた通り、私は佐賀移住を期にサラリーマンを辞め、その後転職活動を一切せず、職に関してまったくのノープランで佐賀移住してきた。

月日が経つは早いもので、私が移住してきてからなんともう6ヶ月も経っているらしい。

6ヶ月と言えば、一年の半分である。大学新入生が前期課程と夏休みを終え、後期課程が始まる時期。大学生活にもこなれてきたし、入学当初に付き合い始めたカップルの大半も別れた季節。私が佐賀移住してからもうそれほどまでに長い月日が経っていることに驚愕と衝撃を禁じ得ない。

さて、佐賀移住した私はこの半年でどうなっているのか??今どんな仕事しているのか??

今回はそのあたりのことについてお話しよう。仕事を辞めて地方移住しようと考えている人にとって必読のリアルな一時情報となっているはずだ。

 

◆やりたいことか特にない

職について完全ノープランで佐賀移住して来た私であるが、もう一点大事なことをお伝えしたい。それは私が何もやりたいこともない逃避系移住者であるという点である。

夢、思想、使命、やる気、佐賀移住に際してそんなギラギラした想いは私の心の中に微塵もない。何のバイタリティも向上心もない、都会の生活に疲れ、逃亡してきただけの逃避系移住者。それが私である。当然ながら、カフェをやるだの、そば屋をやるなど、ゲストハウスやるだのといった、目的、やりたいこと、といった立派なものは一切持ち合わせていない!こちらに移住して来てから地域の方によく「何をしたいのか?何をしに来たのか?何目(なにもく)なのか?」的なことをよく聞かれる。その際は適当にはぐらかしているのだが、この場を借りてはっきり言わせてもらおう。やりたいことなど特にない!!

 

◆でもサラリーマンはもうやりたくない

やりたいことはないが、やりたくないことなら山ほどある。逃避系移住者たる私はそんな中高生、否、幼児のようなわがままさと、厄介さを兼備えた、大人として多々問題のある人間である。あれは星がとても綺麗な夏の夜だった。かどうかはもう忘れたが、佐賀移住を決心した時、私は同時にあることを決心した。それは「サラリーマンはもうやらない」「私は私の心と気持ちを最優先する」という2点であった。既に結婚しており、幼い娘もいる状況での無責任ともとれる誓いであるが、「自分が楽しいと思えない社会に大事な娘を送り出せない!」「父親が社会て本当は楽しいんだぞってところを娘に見せなくては!」という都合のいい解釈と思想を発見し、自身の選択の正当化を実現してみせたのだった。

 

実際のとこどうなるのか?シンプルに興味も沸いたのは事実

職についてノープランで佐賀移住し、サラリーマンはもうやりたくないと言っている一児の父。自分自身のことでありながら、私は一方でこんな輩が本当に地方移住したら、実際のところどうなるのか?本人(私)や、その家族(私の家族)、引いてはそんなやつの移住先や、移住先の人々はどうなってしまうのか??そんな、まるで他人事のような興味が湧いたのだった。これは本当に純粋なまじりっけ無しのシンプルな興味であった。自分の心の中にあるサイコパス的な部分に我ながら少し引いたのも事実である。しかし、この興味こそが本ブログ執筆開始のきっかけであり、本記事の文頭にも書いたこのブログのコンセプト的な部分でもある。但しコンセプトを無視した記事ばかり書いていることについては、文頭にも書いた通りであり、猛省の上陳謝したい。

 

都市で疲弊するお父さんにエールを送りたい

そんな私にも、移住決心した後少しばかりの使命感が芽生えた。

それは「都市で疲弊するお父さんに希望を与えられるのではないか」というものである。

私自身がそうであったように、都市におけるサラリーマン生活は心身をひどく疲弊させるつらいものである。日夜ストレスにさらされながら、未来に夢や希望も持てない。そんなつらい日々に身を起くことが続くと人は心が死んでいく。正気を保つため意識的、あるいは本能的に、感覚を無にする。無我。滅私。思考停止。これが都市で働く中間層のお父さんの唯一の自己防衛策といっても過言ではないだろう。

しかしもし、私の佐賀移住が良い結果となれば、それは私と同じような悩みを抱えたお父さんたちに、夢や希望とまでは言えないまでも小さな可能性くらいは与えられるのではなかろうか?「お父さんだってわがままでいい。」「お父さんだって理由だけでいろんなことを我慢なんてしなくていい」私が敬愛するキュアエールHUGっと!プリキュアのように、私も都市のお父さんに小さなエールを送りたい。どうせ移住するんだし、ついでにエールも送っちゃおう!そう思ったのだ。

 

◆じゃあ本題に入る

さて、例のごとく前置きが長くなった。

上記の様な経緯から、私はサラリーマンを辞め、ノープランで佐賀移住してきた。やりたいことなど何もない。だかやりたくないことはたくさんある。こんな私が地方移住したら一体どうなるのか??果たしてお父さんたちにエールを送れるのか?

 

それでは、佐賀移住後6ヶ月が経過した現在の、職務状況について報告したい。

 

 結論からいうとフリーランスでWEBの仕事やってる

結論からいうと私は現在フリーランスでWEBの仕事をしている。

もう一度言う、フリーランスでWEBの仕事やってる。。。

 

圧倒的普通と言える想像を全く超えない夢のない現況報告となった点、深くお詫び申し上げたい。WEB系のフリーランサー、どこかで聞いたことのある胡散臭いワードにがっかりした方も多くいるだろうし、この着地では都市のお父さんも地方移住に夢を持てないだろう。 

私自身、地方移住してフリーランスでWEBの仕事をやってますなど、かれこれもう5万回くらい聞いた気がするし、フリーランスでWEBの仕事をやってる人間の9割は詐欺師だと思っている。フリーランスでWEBの仕事をやってるなんて言うやつは選民思想の偉そうなやつに決まっているし、カフェでMacBook広げてyahooニュース読んでいるだけに決まっているのだ。WEB系のフリーランサーに対してひどい偏見を持っているはずの私が何故フリーランスでWEBの仕事をしている」のか?その経緯をお伝えしよう。

 

◆端的に言うと頼まれたから

端的に言うと頼まれたからである。

以前の記事でも書いたが、佐賀移住後、私は地域の何人かの方から仕事や協業依頼のお声がけを頂くこととなった。詳細については以前の記事に記載しているので割愛するが、ともかく地域の何人かの方から仕事や協業の依頼をいただいたのだ。

その中の1人が青年実業家A氏である。彼は自身で事業を立ち上げ経営している個人事業主である。事業自体はうまくいっているのだが1人経営の限界値が見え、今以上の成長、盤石な経営体制、そして自身の夢を実現するためには、事業拡大とそのための協力者を見つける必要があったという。また、メンタル的にも「これずっと1人で続けるのしんどいな。」という状況だったという。しかし地方は慢性的な人材不足。協力者はなかなか見つからない。そんな状況化で暗中模索をしていた中、町に移住してくる謎の男の存在を知ったのだ。ノープランで佐賀に移住してきた謎の無職の男。新しい事業を始める仲間が欲しい男。ここに利害の一致が発生した。

 

◆それでECサイトを作成することに

氏と何度か会話をした結果。ECサイトを作ろうということとなった。詳細については割愛するが、私たちが住む佐賀県有田町およびその周辺地域の魅力を最適な方法で都市の人々に発信し、楽しんでもらいながらガンガン課金してもらい、その当然の帰結として巨万の富を手に入れる。さらにその当然の帰結として地域も潤う。という一点の隙もない完ぺきな机上の事業プランが完成したのだった。

この取り組みにおける私の主な役割はサイト制作と運営である。私はこれまでサイト制作や運営会社に勤めたことはない。前職はシステムエンジニアというだけでWEB系のシステムは専門外である。とはいえ、ざっくりITには疎くないし、過去にファッションデザイナーを志したという黒歴史を持っており、その際に自身の作品を紹介するホームページを作ったり、友人のブランドのホームページを作ったりしたという黒歴史を持つという実績もある。尚、ECサイトの運営は妻の本業でもあるので、ノウハウも簡単に得られる。これは、出来ないことではないだろう。うん。まあ、多分出来ると思う。

 

◆結果、フリーランスでWEBの仕事やってま~す

というわけで、現在私はWEBサイトを作成している。私と氏の関係は依頼主とフリーランサーという関係となるため、結果として私の肩書きは「WEB系のフリーランサーということとなる。

誰かに職業を、問われればフリーランスでWEB系の仕事やってま~す。」とテンション高めに言うことにしている。

これまで、「地方移住してWEB系のフリーランサーやっています」という人間に対して少なからず偏見を持ち、どちらかと言えば少し揶揄していた私だが、仕事とは「出来ること」「ニーズ」そして「人との関わり」から生まれ、その人のやっていることがその人の肩書きとなるのだ。という当たり前のことを実体験を通して39歳にして学ぶことが出来た。今、私は紛れもなくWEB系のフリーランサーであり、それこそが唯一今ここで私に出来ることなのだ。

 

以上が、佐賀移住して6ヶ月の私の仕事である。

 

想像を越えない状況にがっかりした方もいるかもしれないが、これが実際のリアルなところである。上述の経緯をお読みいただければ、「仕事て本来そういうものだよね。」と、ご納得もいただけるのではないだろうか?

もちろんこれは現時点の途中経過であり最終着地点という訳ではない。私の仕事状況については今後も報告をしていきたい。

 

◆これ再現性あんのか??

 さて最後に、本ブログは移住検討者向けのブログと位置付けているため、私の身に起きた、この仕事の取り方、この仕事の得方、再現性あんのか??ということについて言及したい。

結論から言うと『条件付きで再現性ありと考えている。

その理由は、以前の記事でがっつり書いたのでそちらをお読み頂きたいのだが、ポイントは以下である。

・移住者は目立ちやすい

・地方は人材不足

・地方の小さな町は独自の情報ネットワークを持っている

地方には「人材がほしい。」「地域に移住して来た人を世話してあげたい。」「地域をもっと元気にしたい。」そんな気持ちを持った優秀な経営者が一定数いる。こういう人たちは往々にして情報感度が高く行動力もある。気になる人材が移住してくるという情報はいち早く手に入れ、興味があればコンタクトをとってくるのだ。コンタクトをとる時点で、かなりの精度でマッチング済みなので、あとは実際に会って人を見るだけ。という状況だ。

この様な地方独自の特徴により、私は履歴書を書くことも、転職サイトにエントリーすることもなく、新しい仕事を得ることが出来たのだろう。実際、履歴書やエントリーシートなどよりも地方のネットワークが与える情報の方がよほど優れていると私は見ている。

よって、

・人口数万人以下程度の町に移住する(私の移住先の有田町は人口約2万人)

・可能であれば地方移住するという自らの情報を発信しておく

この条件を、満たしておけば「ごく平凡な私の身に起きたことなのだから、他のいろんな人にも起きるんじゃね?」というのが、正直な所感である。

もちろんこれは人との出会いなので、そこには必ずタイミングや運もある。そういった点では私は非常に運が良かったといえるだろう。

 

 もしあなたが、地方移住を検討しているならば、とりあえずあなたが出来るもっとも簡単な方法でその情報発信をすることを強くお勧めしたい。

「検討段階から地方移住についてブログ書いてたら、移住後仕事の依頼来た。」

これは、一般に広く展開出来る、高い再現性を持った事象であると結論付けたい。

 

さあ、みんなブログを書いてノープランで地方移住してみよう!

当方はその一切の責任を負わない。