本ブログは私たち家族の佐賀移住を計画段階から公開し、その苦楽や顛末などをお伝えしていこうという取り組みである。

自分のルーツが移住先の隣町だった話

死んだ父方の祖父は長崎県波佐見町の出身らしい。

その後、子供(私の父や叔母)が出来てから同じ長崎県早岐に移り住み、さらに福岡県の香椎や古賀と北部九州を点々としていた。

 

長崎県波佐見町と言えば、私の移住先、現在絶賛在住中の佐賀県有田町の隣町だ。

 

私が生まれたのは東京で私の幼少期、祖父は福岡に住んでいた。そのころ私の家ではその祖父のことを「博多のおじいちゃん」と呼んでいたが、実際には博多ではなく香椎に住んでいた。

 

祖父が死んだのは、確か5年以上前の年の瀬だった。風邪をこじらせたので念のため入院すると聞いたその翌日に他界していた。私は東京に住んでいたのでお通夜には行けず、49日だったか1周忌だったか忘れけど、それが叔父さんの家で行われたので父と2人で行ってみると、九州の法事が飲み会であることをその時初めて知ったのだった。

その飲み会の席にいた、親戚(父の従妹)が東京で出会って結婚した妻の高校の担任だったことが分かった時はさすがに驚いた。世間は狭いな。いやさすがに狭すぎるだろ!!

 

妻は佐賀県有田町の出身。妻と結婚し子供が出来てなんやかんやあって、妻の地元の佐賀県有田町に移住したのが去年。

大人になって、まさか祖父の出身地の隣町に住むことになるとは!!

世間は狭いな!いやさすがにやっぱり狭すぎるだろ!!

波佐見町が有田町の隣町であることを知ったのは移住後。それまでは位置関係を全然知らなかったから九州のどこかくらいの認識しかなかった。(東京の人のこういうところが、地方の人間は腹が立つというのが、今なら分る。ごめんなさい。)

有田出身の妻と出会わなければ移住など有り得なかったわけで、これは結構な確率のことなのではないかと思ってしまう。

 

もしかして先祖に呼ばれてる??え?呼んでるの??

 

ちなみに、私の姓を継ぐ男子は現在私だけ、私の家に息子でも生まれない限りこの姓は途絶えるわけだけど、正直ぜんぜんいいと思ってる。そもそも私は家長制度にも姓を残すことに全く興味がない。

もしかすると、ご先祖様がそんな私を見かねて呼び出したのかもしれないな。

なんと前時代的な!!笑止!!

 

「ご先祖様。わざわざ呼んでいただいて大変申し訳ありませんが、姓については諦めてください。皆さまの時代とは異なり、現在は同性の結婚、代理出産、里親制度なども進んでいます。姓や遺伝情報など、だれも気にしない些末なこととなる時代が間もなくやってくるでしょう。残すべきは、もっとこう、知識とか道徳とか想いとか、そういう精神的なやつのです。人類とかそういうもっと大きな視点で世界を見ましょう。自分が小さく見えてきませんか?姓を残すことなどちっぽけな話です。でもまあ、かと言って想いとかも、自分がしっくりこないものは継ぐ気はないのですけど。正直まあ、あまり口を出さずにいい感じに見守っていただけるのが一番ありがたいです。」

 

と伝えてたいところだけど、祖父が住んでいたのは波佐見町ということだけで、正確な場所もわからない。「私の曾祖父は亀一という名前で波佐見のどこかに住んでいたらしい。」というのが、私が今知っている唯一の情報。今は家もお墓も残っていないし、家があった場所も分からない。

佐世保に簡素な納骨堂があるだけだ。

 

という訳で先祖への想いをここに書いてみたのだけど、こんなんでいいのだろうか?やっぱりダメだろうか?

じゃあ、近いうち佐世保に遊びに行ったついでに納骨堂に顔を出そう。