本ブログは私たち家族の佐賀移住を計画段階から公開し、その苦楽や顛末などをお伝えしていこうという取り組みである。

【その福岡移住ちょっと待った!】福岡の豚骨ラーメンはそんなに美味しくないぞ!

私は東京都世田谷区生まれ。約40才。システムエンジニア
現在、妻と子どもと福岡に住んでいるが、本年中にも佐賀県有田移住予定のプレ移住者である。

 

本ブログは私たち家族の有田移住体験を計画段階から発信し、その苦楽や葛藤をお伝えしようというものだが、今回は表題の通り福岡移住人気に警鐘を鳴らす内容とさせていただいた。福岡に移住してきて4年半の先輩移住者として福岡の闇をお伝えしていきたい。

 

 移住人気都市福岡。その移住人気は凄まじく日本の人口が年々減っている中、福岡はコンスタントに人口が増加し続けているという。

私たちが福岡に転居してきたのは4年半程前だが、その様な背景からか郵便受けに入るチラシの新築マンションや一戸建ての価格は年々高騰しているように見える。福岡で新築マンション5千万円て強気か!!

福岡移住がこれほど人気な理由は、恐らく地価と給与のバランスが中間層とって絶妙に住みやすいと感じられるのだろう。私たちも東京から転居してきてしばらくのうちは、その住みやすさに驚き東京にいる友人に「お前も福岡に住めよ。」と無責任な福岡至上主義を説いて回ったものだ。

 

しかしそれは全くの誤りであった!

今ならば断言できる。町の住みやすさや家のスペックなど人生において何の足しにもならん。そんなもので満足出来るほど我々人間は単純な生き物ではない。

私たち家族は、この4年半の福岡生活に一切満足していない。辛い4年半だったと言ってもいい。東京に比べれば実に楽で住みやすかった。だが、実に退屈でつまらない4年半であった。

  

最近の福岡移住人気とそのネガティヴ情報の少なさを見ると、私は危機感を覚えずにはいられない。私たちと同じ悲劇を繰り返してはいけない。そんな強い使命感から自身が感じた福岡のネガティヴ面、暗黒面を積極的に発信し、安易な福岡移住に警鐘を鳴らしていきたいと奮起した

 

言いたいことは山ほどある。山ほどあるのだが今回は以下テーマについて語りたい。

 

 

福岡の豚骨ラーメンはそんな美味しくない。


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※上記画像は内容とは一切関係のないインスタントラーメンである

 

ラーメンなどどうでもいいわ!

そんな声が聞こえてくる気がする。

大丈夫だ!まずは落ち着くんだ。よーし、いい子だ。焦らず最後まで読んで欲しい。これは単なるラーメンの話ではない。福岡が提供するすべてのコンテンツに適用出来る仮説なのだ。

 

では、説明していこう。

 

ご存知の通り豚骨ラーメンとは、豚骨で出汁を取ったスープ、さっとゆでた固く細い麺が特徴の福岡を代表するラーメンであり、全国的にも広く親しまれている。分けても博多ラーメンは豚骨ラーメンの代表格であり、豚骨ラーメンと言えば博多ラーメンといっても過言ではないだろう。そして当然ながら福岡はその博多ラーメン発祥の地である。

※以降、本ブログでは博多ラーメンも豚骨ラーメンも同一のものと定義し、一律に豚骨ラーメンと表記する。また地域としての博多エリアは非常に狭いので場所については一律に福岡と表記する。なお本ブログで福岡と表記する場合は、福岡県ではなく福岡市およびその周辺地域と定義させて頂く。

 

だがしかし、根気ある開拓活動はしていないものの、私の所感として福岡の豚骨ラーメンはそんな美味しくない。確かに底上げはされているし、どの店もそこそこうまい。しかし心から美味しいと感じられるラーメン屋がないのだ。

 

■私の人生最高の豚骨ラーメン

ちなみに私が人生で、もっとも美味しいと感じた豚骨ラーメンは東京の豚骨ラーメン屋『ばりこて』の豚骨ラーメンである。その店は以前私が住んでいた東京都杉並区東高円寺駅から中野方面に向かってニコニコロードを100メートルほど北上したところ、早稲田通りとの交点にある。客が8名程度入れるか入れないかの小さな店だ。

最初は、店先半径5メートルまで漂う豚骨の強い香りにうろたえるだろう。しかし一度食すれば五臓六腑に染み渡る複雑で奥行きあるスープと本格的な博多麺の二重奏の虜となる。まさに私の中で豚骨ラーメン革命を起こした奇跡の一杯である。一度食べれば他の豚骨ラーメンは食べれない身体になってしまい、さらに症状が進行すると1ヶ月も食べないと禁断症状が表れるようになる。毎月禁断症状が出始める頃、妻と顔を見合わせ「そろそろ行こうか?」と寒い冬の日であろうと、意気揚々とニコニコロードを小躍りしながら北上していたあの頃が懐かしい。クドいようだが、この店は東京都杉並区東高円寺にあり、現在も私の豚骨ラーメンランキング 第1位を2位に大差をつけて守り続けている。

 

■福岡の豚骨ラーメンとの出会いと絶望

会社の転勤で福岡に越してきたのは4年半ほど前だ。豚骨ラーメン発祥の地、福岡。本格豚骨ラーメンがどこでも食べれるのだろうと期待を膨らませた。だが、その期待はあっさりと裏切られることとなる。どのラーメンもクセがなくマイルドで食べやすいではないか!!なんなのだこの大衆迎合味は!!違う!私の求めていた豚骨ラーメンの味はこんなものではないはずだ。

何かの間違いだと思い、何軒か店を回ってみた。結果は惨たんたるものだった。最初はその状況に怒りを露わにしていた私であったが、いつしか疲れ果て、やがて豚骨ラーメン屋を探すことをやめた。現在はどうしても食べたい時に、そこそこおいしいチェーン店のラーメンを食べているという現状だ。

 

 東京の豚骨ラーメンの方が福岡の豚骨ラーメンより美味い。

 

これが私の結論である。

 一体何故なのか?

実はその答えも分かってきた。

 

人口規模だ。

 

福岡市の人口は160万人程度。これは東京23区の10分の1よりちょっと多いくらいだ。

例えば『ばりこて』が福岡に出店したらどうなるだろうか?『ばりこて』の味は私は好きだがインパクトのある分、好みは分かれるだろう。100人中80人に好かれる味ではない。100人中2~3人が強烈なファンとなる味である。私も妻もその2~3人だ。だからこそ強烈なファンとなり、寒い冬でも月1で通っていたのだ。もうお分かりだろう。『ばりこて』が福岡に出店したら恐らく苦戦を強いられる。何故なら100人中2~3人のニッチに向けたラーメンでは、福岡の人口規模では商売が成立しないからだ。

その結果、味を大衆好みにして継続するか、撤退するかを迫られるだろう。

現在、福岡にあるラーメン屋のほとんどはそんなラーメン屋だ。食べやすくマイルドでおいしい。ただそれだけだファンになってしまうような強烈インパクトは持ってない。あるいは当初は持っていたかもしれないが、客の要望に応えているうちにそんなものはどこかに消えてしまっている。月に一度禁断症状があらわれるようなことは決してないのだ。断じてない!

 

いや、私そこまで豚骨ラーメンにこだわりないんだけど。

あなたはそう言うかもしれない。

だが残念ながらそれは違う

これは豚骨ラーメンに限った話ではないからだ。この福岡豚骨ラーメン現象(と私は呼んでいる)は、その原因が人口規模である以上、福岡が提供する全てのコンテンツについて同じことが言えるのだ。(※但し、刺身、鶏、酒などは異常に美味しく、その他例外は多々あることを申し添えておく。)

 

フード。ファッション。芸術。あなたの興味の対象が何なのかは知らない。しかし、人は誰しも何かしら特定の分野においてマイノリティなのではないだろうか?

あなたが最も大切にしているコンテンツにおいても、福岡で得られるそのコンテンツのレベルは、あなたの期待値よりも低いものとなる可能性が非常に高いことを、ここに警告したい。

念のためもう一度言おう。人間は家が広いとか通勤が楽とか、町の住みやすさなぞで人生に幸せを感じることはない!!

自分の大事な分野において、期待を遥かに下回るレベルのものやサービスしか手に入らないとしたら、その人は幸せを感じれれるだろうか!?

「とても楽でつまらない人生だったな。」と最期の床で感じるのではなかろうか。

 

如何だろう。

それでもあなたはまだ福岡に住みたいと思えるだろうか?

引き返すなら今のうちだ!

じっくりと再検討することをお勧めしたい。

 

 

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