移住失敗！？村八分！？地方移住サジェストワードは何を意味するのか
私は東京生まれ東京育ち。約40才。システムエンジニア。
現在妻と子供と福岡に住んでいる。
システムエンジニアを辞め佐賀県有田移住を本格検討しているプレ地方移住者である。
最近、「佐賀 移住 ブログ」とGoogle検索すると、本ブログが検索上位に表示されるようになった。筆者としては嬉しい限りであるが、そもそもそんなワードで検索する人は滅多にいない。とはいえやっぱり嬉しいので「他県にも私と同じように移住ブログを書いてる人がいるのか知らん？」といろいろ検索遊びをしていたところちょっと気になることを見つけた。
それは
Googleサジェストの検索予測ワード
である。
Googleサジェストと呼ばれるこの機能は、検索ダイアログに入力した文字に関連するワードを予測表示する機能だ。
例えば、「佐賀 移住」などと入力すると、「支援」「イベント」「ブログ」といったワードが予測表示される。
他にも「県名 移住」と入力してみると、たいていの場合「仕事」「補助金」「おすすめ」などというサジェストワードが予測表示される。
さて、一体何が気になったのかというと。とある県では「県名 移住」と入力した際のサジェストワードに、「失敗」や「後悔」中には「村八分」という衝撃的なワードまで予測表示されたのだ。
これはただ事ではないぞ！
ということで、全都道府県について「県名 移住」と入力し、そこに表示されるサジェストワードを調べてみた。
以下にその結果を整理する。
『失敗』
ー 青森、岡山、島根、高知、大分 ー
一体何があったのだろう？
多分、青森は移住前の想定よりもかなり寒過ぎたに違いない。しかし青森以外すべて西日本なのは何故だろうか？青森のような気候の問題はないはずだ。そういえば東日本と西日本では文化が違うと言われているようだが、そのような文化の違いが問題だったのかもしれない。こちらについては、いずれ深掘りをしてみたい。個人的には「島根」「高知」のノミネート理由が気になっている。
『後悔』
ー 京都 ー
伝統的で華やか。気品高い和のイメージのある京都。観光地として人気なのは周知の事実であろう。私たち夫婦もは京都が好きで、それぞれの出身地の中間地点ということもあり、結婚式を京都で挙げたほどだ。
そんな京都であるが、反面、伝統を重じるあまりか、少し気位の高い県民性があると言われる。恐らく移住者にとっては非常に住みづらい町なのではなかろうか。
私も結婚式前夜、式の準備でタクシーを利用したところ、運転手に東京出身であることをボロクソにディスられたことを記憶している。運転手曰わく「箱根の山より東に人が住んでるとは知らなかった。」とのことだ。
私も正直、町全体としての京都は大好きだが、あの中に入って生活したいとは全く思わない。
5代住まなければ京都人と名乗ってはいけないなどとも聞くし、京都人は気位ばかり高くてなにかと面倒くさそうだ。
という訳で私からすれば京都移住などは狂気の沙汰。もし、伝統息づく古都で優しみのある生活をおくりたいと考えて移住したならば、その後の後悔は容易に想像出来る。
話は脱線するが、現在私が住んでいる福岡は3日住めば博多っ子と名乗っていいらしい。さすがは、移住人気都市福岡の町の人格だ。千年ほど前。福岡といえば京都から見れば辺境。京都の役人にとって福岡へ送られることは、事実上の左遷、失脚であったと聞く。しかし住んでみると大陸との貿易が盛んで物資は豊か。お上の目の届かない所で随分と贅沢三昧の楽しい暮らしをしていたらしい。
福岡は現在もなんとなくそんな「楽しいなら、いいやろ。」という雰囲気が漂う町である。楽しければなんでも受け入れ伝統も簡単に上書きしてしまう明るさと軽薄さを持つこの町は京都とは大局的な町といえよう。
『ゴミ / 村八分』
ー 山梨 ー
何このワード？怖い。
新宿まで特急あずさで一時間半程度と東京へのアクセスもよく自然にも恵まれている山梨。ちなみに私は母の実家が山梨にあるため、幼少期から祖父母の実家に遊びによく山梨に行っていたのだが、新宿から一時間半程とは思えない実に立派な田舎っぷりである。
東京からの移住に良さそうな立地であるが、村八分とは何事か！？気になり過ぎるぞ！
調べてみたところ、どうやら山梨県のとある地域で以下のような事案が発生したらしい。
・自治会に入っていないとゴミが出せない
・でも移住者は自治会に入れてもらえなかった
・よってその人はゴミが出せずに、毎週数キロ離れたゴミ捨て場までゴミ箱を捨てに行っていた。
なんじゃそりゃ！？これはちょっと酷い！
詳しいことは知らないが、やり方が陰険でまるでいじめではないか。
率直な感想としては、
そんなとこ 絶対移住したくねえ！
である。
『掟 / 面接』
ー 石川 ー
掟ってなに！？一体石川で何が起きているんだ！？
こちらも調べてみたところ、恐らく元となる情報はこちらだ。
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/9791947/
こちらについても詳しいことは分からないが、以下のようである。
・とある地域で移住希望者に対し、移住先の住民が面接を行った。
・その際、当該地域に住むに当たって掟の厳守を約束させた。
平成も終わろうとしている2018年に掟って！
横溝正史の小説に出てくる村か！？
村に伝わるわらべ歌になぞらえて人死んでくやつだろコレ！
私は、日本の農村のこういう閉鎖的な感じが生理的に苦手なので、これは個人的には完全にアウトである。掟というワードでもう完全にアウトである。ワンアウトチェンジ！である。
とはいえ、先の山梨に比べれば事前通知がある分ましとも言えるだろう。その土地に住んでいる人と、その土地に移住したい人、双方納得しているならば、これはありなのかもしれない。会員制のバーのようなものだろうか？いや少し違う気がする。
でも掟だからって人権侵害したり、違法行為したりとかはダメだからね！絶対！
『米』
ー 山形 ー
米どころ山形。うまい米目当てに移住する人が多いということだろう。多分。
『老後』
ー 沖縄 ー
老後は暖かい沖縄に移住し悠々自適に暮らしたい。といったとこだろう。多分。
『CM』
ー 佐賀 ー
おそらく以下サイトで公開されている映像が話題になっているものと思われる。北部九州地方では以下の映像がテレビCMで放送されているのだ。
以上が、予測表示された各県の意外なサジェストワードである。
※上記以外の都道府県については、先に例を挙げたような一般的なワードが予測表示された。
今回衝撃的ともいえるネガティブなサジェストワードが表示される県があった。
土地勘のない地方に移住をする際は、家賃や仕事、収入といった数値的な内容だけでなく、土地柄や風土、県民性など数値化出来ない情報についても、ある程度調べておかないと意外な理由で移住失敗してしまうのかもしれない。
しかし、その土地のネガティブな情報は、自治体などの利害関係者は事前に語らない場合が多いだろう。このような場合は隣町で話を聞いてみるなどするといいらしい。また、本ブログのような移住者ブログも、ネガティブな情報を隠さずに発信しているものも多いので、一次情報として参考になるだろう。
最後に一点ご注意頂きたいのは、ネガティブなサジェストワードが表示されるからといって、必ずしもその土地に問題がある訳ではないということだ。
Googleサジェストは、語句の候補を、他の利用者の検索語句やデータベースから機械的に表示しているだけに過ぎない。つまり、そのワードにくっつけて検索された語句のランキングとも言える。
逆の捉え方をすれば、ネガティブなワードによる検索がなされているということは、当該地域への移住者が多い。当該地域への移住に対してより真剣な検討段階に入っている人が多い。移住人気地域とも考えられるのだ。
検索遊びから始まった今回の地方移住サジェストワード調査。以外な発見と気付きが得られ考えさせるものだった。
今後も継続した調査と深掘りを行っていきたい。
僕たち佐賀に住めますか？ (@bokusumi_saga) | Twitter
