本ブログは私たち家族の佐賀移住を計画段階から公開し、その苦楽や顛末などをお伝えしていこうという取り組みである。

ISSUE INTERVIEW(移住インタビュー) CASE.001 私 その2

私は東京生まれ東京育ち。約40歳。
妻と子供と福岡に住んでいる。
そして現在は佐賀への移住を決心したプレ移住者である。

 

前回の記事ではISSUE INTERVIEW (移住インタビュー) と題し、記者としての私が移住者としての私にインタビューする1人対談記事をお送りした。なお対談の中では移住についてほとんど触れず私の経歴や人生観が余すとこなく披露されるというまさかの内容。私の経歴や人生観を知りたい人間がこの日本のどこにいると言うのだろうか。
しかし、ほぼ読者のいない本ブログ。称賛の声もなければ批判の声もない。
かくなる上は自分の信じる道をただ邁進するのみ!!

 

というわけで前回に引き続き今回も狂気の1人対談第2回目をお送りしたい。
なお、 結論から書くと今回は福岡移住のメリットデメリットについて語ることとなった。かなり主観的な意見ではあるものの福岡移住を検討している方にとって有益な情報となっているはずだ。

 

■ISSUE INTERVIEW(移住インタビュー) CASE.001  私 その2

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 M氏 福岡市内カフェにて

 M氏との2度目の対談は6月の下旬。梅雨時には珍しく気持ちのいい快晴の土曜日であった。待ち合わせのカフェに着くと氏がテラス席から呼びかけてくれた。無邪気さの残る少年のような笑顔は氏が40歳近いということを忘れさせる。しかし同時にその目には知性と威厳の光りを内在しており、ただ者ではないオーラを感じさせるのだった。梅雨の晴れ間。心地よい風を感じる中、2回目の対談が始まった。

 

 

福岡に住んだ4年間

福岡は一言で言うと「良くも悪くもみんなにやさしい町」

 ■メリットはなんといっても圧倒的な住みやすさ

記者(私):おはようございます。本日はお忙しい中お時間頂きありがとうございます。

M氏(私):おはようございます。よろしくお願いします。

記者(私):前回のインタビューではM氏が福岡に転勤されるまでの経緯をお伺いしました。そこで今日は福岡転勤以降から佐賀移住決心にいたるまでの経緯や心境について伺いたいと思っています。まず始めに福岡に転勤してきて丸4年経つとのことですが福岡での生活は如何でしょうか?

M氏(私):転勤してきて最初の2年くらいは何も考えられませんでした。慣れない土地、新しい仕事、初めての子育て。日々のタスクをこなすだけで頭がいっぱいでした。

記者(私):転勤された時、奥様は妊娠されていて、出産時期は奥様はご実家のある佐賀県有田町に里帰りされていたんですよね。

M氏(私):はい。転勤してすぐ妻は有田の実家に里帰りしました。福岡で3人で暮らすようになったのは福岡に来て4ヶ月目くらい、子供が2ヶ月になった頃からでした。

記者(私):最初の2年というのはそんなにつらかったのですか?

M氏(私):つらかったというよりも環境の変化に身体と心がついて来ない感じですね。平日は仕事。休日は子育て。それだけで自分のリソースを全部使いきってしまう。町がどうとかまったく感じられませんでした。ようやく身体と心が慣れてきたと感じたのは、やはり2年くらいしてからでしたね。

記者(私):なるほど。2年して環境に慣れて少し落ち着いて来たわけですね。その後は如何でしたか?

本ブログは東京に住んでいて地方移住にちょっと興味のある人がメインターゲットなんです。特に福岡は移住先として非常に人気が高い。今回のインタビューの主題からいきなり逸れてしまうのですが、福岡に住んで感じたことなどあれば是非伺いたいのです。

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 M氏 福岡市内カフェにて 今日も早速ろくろを回す

 

◇メリット1:家賃が安い

M氏(私):そうですね。福岡の住みやすさはすごいと思います。まず家賃が安い感覚的には東京の6割くらいの値段で部屋が1つ増える感じです。

私は今、博多まで地下鉄で25分程の姪浜というところに住んでいます。築30年。3LDK 70平米で家賃7万円です。以前私が住んでいた、窓を開けると一面お墓が見渡せる高円寺のメゾネットは、3K 40平米で家賃11万円でした。

記者(私):まるで違いますね。高円寺の3K 11万も安い気もしますが。

主観的な住宅情報は嬉しい情報です。他に何かありますか?お勧めのエリアとか。

M氏(私):うーん。賃貸なら勤務場所まで20分くらいのところがいいんじゃないでしょうか。私が住んでいる姪浜という場所も転勤者が多くマンションがたくさん建っています。1人暮らしなら繁華街に住むのもいいんじゃないでしょうか。天神周辺でも5万もだせば東京より遥かにスペックのいい家に住めると思います。ちなみに天神は東京でいったら渋谷のような町。福岡の中心です。渋谷の真ん中に住むようなものですね。

記者(私):M氏お勧めの町はありますか?

M氏(私):もし私が福岡でもう一度引っ越すなら西新界隈にすみたいですね。福岡には珍しく商店街がある。高円寺にもあって昔よく行っていたドーナツ屋 floresta の支店もあります。

記者(私):一軒家は如何でしょうか。

M氏(私):一軒家は買う予定がないので詳しくないです。今は福津九大学研都市というエリアが人気らしいです。移住者ではなく、もともと福岡に住んでいる人たちに、だと思いますけど。もともと何もなかったところに家をガンガン建ててガンガン売れてるみたいです。博多までは30分くらい。値段は東京の7割くらいなんじゃないでしょうか。

記者(私):なるほど。家賃が安いので繁華街近くにも住めるし、都市部からちょっと離れてスペックを思い切り上げてもいいですね。少し離れたといっても電車で30分。東京の感覚だと短いくらいですね。

 

◇メリット2:通勤や移動が楽

記者(私):通勤については如何でしょうか

M氏(私):よほど田舎に住みたいというわけでない限り、勤務先まで20~30分くらいが一般的だと思います。

記者(私):電車の混みぐあいは如何ですか。

M氏(私):混み具合は割と普通です。埼京線井の頭線ほどではないけど、京王線の各停くらいです。あとこれは何故かわからないんですけど、女性が多い気がします。感覚的には東京の通勤電車がおっさん9割9分とすると、福岡は女性が5割くらいです。女性専用車両がないからかもしれない。

記者(私):そうなんですか。福岡は女性の人口が多いと聞きますが、電車の男女比率にそこまで違いがあるのは意外です。

M氏(私):あと福岡は電車よりもバスが強いです西鉄バスが市内外を網の目のように走っています。鉄道インフラの弱さをバスがカバーしている。

記者(私):バス社会なんですね。

M氏(私):はい。先ほど言い忘れましたけど家を探すときは電車の駅近もですけど、バスの停近もチェックした方がいいですね。

記者(私):バスの停近って初めて聞きましたけど。なるほど。選択が広がりそうですね。

M氏(私):通勤に限らず移動は全般的に楽です。福岡の都市部って本当に小さいんです。空港から博多まで電車で5分くらい。さらに博多から5分で天神です。地下鉄の10駅くらいの間に町のすべてが収まっています。

記者(私):博多から空港まで5分てすごいですね。

M氏(私):博多から2駅で空港です。博多を新宿としたら、笹塚に空港があるようなもの、もしくは青物横丁に新宿があるようなものです。

 

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 M氏 福岡市内カフェにて コーヒーを持った。ろくろを回しながらコーヒーを飲もうとしている様だ

 

◇メリット3:町歩きが楽

記者(私):家賃や通勤以外では何かありますか?

M氏(私):東京の感覚からすると町に人が少ないです。カフェでもどこでも子連れでガンガン入れます。子供をバギー乗っけてカフェに行くって渋谷とか新宿とかだとかなりハードル高いですよね。でも天神なんて全然余裕です。駅前のカフェでも空いてる。

記者(私):東京だと駅前のカフェとか絶対席空いてないですよね。

M氏(私):私は東京に住んでるとき、各町の空いているカフェを頭に入れていました。新宿だったら3丁目までいくと空いてるとか。でも天神や博多は普通に駅前のスタバに座れるしかも子連れで。電車も空いてますしね。

記者(私):確かにそれは東京では考えられない。

M氏(私):飲み屋とかおしゃれな店も子連れでガンガンいけます。逆にどんなオシャレな店入っても必ず子連れがいます。

記者(私):ファミリーに優しい町なんですね。

M氏(私):そう思います。多分どの店もファミリー層を排除すると商売が成り立たないんだと思います。人口が少ないから。結果としてファミリーが住みやすくなっている

ファミリーという観点だと待機児童も少ない。いるにはいるらしいけど東京より明らかに軽いと感じます。現にうちは0歳から子供預けましたけど、第一志望にすんなりはいれました。届けに希望園も5つくらいしか書いてない。

記者(私):東京だと希望欄外にもびっしり書くって聞きますよね。ところで奥様もお仕事されていたんですね。

M氏(私):はい。妻は東京で働いていましたが、私の転勤で福岡に来てからは、同じ会社でリモートワークをしています。

記者(私):リモートワーク!今っぽい。そういうことが出来るっていい会社ですね。どんな仕事されてるんですか?

M氏(私):Web系です。サイト作成とか運営とか、戦略立てやブランディングなどもやってるみたいです。

記者(私):やはりそういう職種は移住に強そうですね。

しかし、ここまで聞いて福岡は本当に住みやすそうな町ですね。

M氏(私):そうですね。利便性や生活しやすさという点では、東京の感覚からするともはや異常といっていいくらい良いです。一般的な収入の人なら多少収入が減ってもQOLは確実に上がると思います。 

 記者(私):quality of Life(クオリティオブライフ) 大事ですね。

 

 

◇break:福岡の人は博多ってあまり言わない◇

記者(私):ところでM氏もエリアとしては博多にお住みなのですよね。

M氏(私):博多ではないですが福岡市内です。福岡の人って博多って言葉あまり使わないんですよ。博多ってだからエリアが小さいんです。博多っ子とか博多弁とかよく言うから、私も東京に住んでた頃は福岡の中心部を博多と言うものだと思ってたんですけど。福岡の人は、都民の思っている博多のこと、つまり福岡の中心部のことを福岡と呼びます博多という場合は博多駅のことを指します。

記者(私):そうなんですか。

M氏(私):よくある川縁に屋台が並んでいる風景あるじゃないですか。

記者(私):あれ博多じゃないんですか?

M氏(私):あれは中洲と言って東京でいったら歌舞伎町のような繁華街です。あそこはギリギリ博多区です。でも川を渡ったらもう中央区。あの川が区境になっていて中洲は文字通り中洲地帯になっています。

で、川を渡った先が東京でいったら渋谷のような福岡市最大の繁華街、天神です。天神はもう中央区博多区じゃない。でも福岡の中心は博多ではなく天神なんです。

記者(私):なるほど。それいつか記事にしましょう。ではM氏は福岡の中心部分に住んでいるということですね。

M氏(私):そうなります。これまで話したこともこれから話すこともすべて福岡。福岡中心部の話です。

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 M氏 福岡市内カフェにて コーヒーを口に運ぶ。片手でろくろを回し続けることは忘れない

 

デメリットは多様性の無さ

記者(私):さてここまで、氏の思う福岡のメリットを聞いてきました。しかし一方でM氏はこれから福岡を離れようとしています。何か気に入らないことがあるのでしょうか?

先ほども触れましたが、本ブログは東京住んでいて地方移住にちょっと興味ある人がメインターゲットです。彼らへの参考情報という観点から逆に悪い点とか嫌な部分なんかも聞きたいです。言いにくいかもと思うのですが。

 

◆デメリット1:エスニック料理がダメ

 M氏(私):そうですね、多様性はないです。あと土地のものは良いけど舶来品はダメ。舶来品というかエスニック料理がダメ

記者(私):多様性とエスニック料理ですか。いずれも福岡に求めない気もしますが。

M氏(私):観光で来たら豚骨ラーメンともつ鍋食べてうまかったって帰るだけだと思うんですけど、ずっと住んでたらタイ料理とかベトナム料理とか無性に食べたくなる時があるんですよ。私が好きだからだかもしれませんけど。でもこっちにはお店自体がない、あっても、少なくとも私がいったところは美味しくなかった。タイカレーのご飯が日本米で出てきたりする。あとだいたいパンチが効いてないクセがなくってマイルドで食べやすくなっちゃってる。私はナンプラーとかパクチーとかパンチの効いてるヤツが食べたいのにマイルドなんです。「苦手な人でも大丈夫」みたいな。

記者(私):なるほど。住んだら土地のもの以外も食べたくなりますよね。

M氏(私):ラーメンも深刻です。もはや麺類は豚骨ラーメンしかないくらいに思っておいた方がいい。つけ麺も、家系も、フォーも、タイラーメンも、中華ラーメンもない。あるのは豚骨ラーメンだけです。

記者(私):それは言い過ぎでは?

M氏(私):言い過ぎじゃないです。しかも豚骨ラーメンもやっぱりちょっとマイルドで食べやすいんです。私が今まで食べて一番パンチがあって美味しいと思った豚骨ラーメンは東高円寺の『ばりこて』です。

記者(私):東京じゃないですか!

M氏(私):そうです。福岡の食べ物は、全部美味しくて食べやすい。私はこの件に関しては怒り狂っているといっても過言ではない。

記者(私):美味しくて、食べやすいのが気に入らないと。

M氏(私):パンチ。主張。クセ。外食に求めるものってこれだと思ってます。そこでしか食べられない、だからリピートする。苦手な人でも大丈夫的なマイルドで食べやすいものってみんな同じになっちゃう

このように大衆迎合した結果マイルドになることを博多豚骨ラーメン現象と名付けたいです。

記者(私):博多のラーメン屋さんに怒鳴り込まれますよ。さっき自宅の情報明かしてますし。

M氏(私):ある日家に帰って郵便受けを空けたら中に大量の豚骨ラーメンが詰め込まれていたりして。

記者(私):怖いし、後片付け大変ですよ。

M氏(私):それはいやなのでお詫びして撤回します。でも店主さんも作りたいもの作れてるのかなって思いますね。本当はこだわりたかったのにお客の意見取り入れてるうちに大衆迎合して、マイルドな味になってしまったんじゃないでしょうか。「俺は本当はもっととがったラーメン作りたいのに」って。

記者(私):そうかもしれませんけど、売れないとしょうがないですよ。

M氏(私):ちょっと話が逸れますけど、最近の猫と杓子もコンプライアンスって風潮がとても嫌いなんですよ。コンプライアンスとか批判気にしてたら誰も何も出来なくて結局全部同じになっちゃう。もちろん最低限の配慮は必要ですけど、それは危険がないくらいでいい受け手としては本当はコンプライアンスなんてどうでもいい。本物や本当のことを求めているんです。でもコンプライアンスていうのは結局、対立者や競合者の餌です。だからコンプライアンス気にする人って受け手を見てない、自分を守るためにやってるだけ。対立者も粗探ししているだけでやっぱり受け手のことなんて考えてない。結局誰も受け手のこと考えていないんです。

 本当のものや本当の言葉というのはきっと特定の誰かは傷つけてしまうんです。誰も傷つけないものに価値はない。

ラーメンもエスニック料理も同じです。豚骨の匂いだめな人とかパクチー苦手な人もいる。でもその強烈な個性に惹かれる人もいるんです。それを万人に受け入れられるようにしちゃったらつまらないものしか残らない。

 記者(私):とんこつラーメンにコンプライアンスてあるんでしょうか?少し無理やりな気もしますがM氏の強い思いは伝わりました。

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 M氏 福岡市内カフェにて 予想通り「熱っっっっっっっっつ!!」てなる
 

 ◆デメリット2:多様性がない

M氏(私):もう一つ 福岡に住んで気づいたのは多様性の無さですね。逆にいうとそれは、離れてみて初めて気付いた東京の特殊さと面白さと言ってもいい。

記者(私):具体的にはどういうことなのでしょうか?

M氏(私):福岡の繁華街は、東京の上位20パーセントのものやことを切り取って持ってきたという感じです。すべてがマジョリティー向け。でもそれって地方都市ならどこも同じで東京が特殊だと思うんです。

記者(私):そうかもしれませんね。福岡市の人口は150万人程度、東京は23区で1000万人以上の人が住んでます。

M氏(私):そうなんですよ。結局は規模。東京は人口が多いから1パーセントのニッチな市場に向けた商売が成り立つ。だから面白い。町が多様性に溢れている。町ごとに色がある。高円寺、下北沢、表参道、巣鴨秋葉原、代々木。町の名前を聞いただけで、その町の色と個性を感じませんか?これって本当に東京だけのすごく特殊で面白いところだと思います。福岡の町って博多、中洲、天神、大名くらいしかない。東京変換したら、それぞれ新宿、歌舞伎町、渋谷、代官山でしょうか。それより規模の小さい多様化された町はない。高円寺や下北沢みたいな町は存在しないんです。

記者(私):それって先のエスニック料理の話とも共通しますよね。

M氏(私):そうですね。町はお店の集合体ですから。福岡でニッチに向けたお店はやっていけない。マジョリティーに好かれないと続かない。結局は個性を出すよりも個性を薄めてみんなに受け入れられていかないといけない。そういう店の集合が天神とか博多です。高円寺や下北沢みたいな町が存在し得ないは道理です。

記者(私):そういうアングラとかサブカルとかロングテールとか、ニッチ向けのモノやコトに興味のある人は、福岡に来るとそういうものから遠ざかってしまう。人によってはつらそうですね。

 

 デメリット3:福岡の人が福岡好き過ぎる

M氏(私):最後にもう一つ苦言を呈するなら、福岡の人が福岡を好き過ぎるということがあります。

記者(私):どういうことでしょうか。

M氏(私):福岡の人って福岡が好き過ぎるんです。そしてそれを前面に出してきて、押し付けてくるところがある。

記者(私):そうなんですか。

M氏(私):人によるかもしれないですが、大体そうです。経験のある人も絶対いると思います。そういう中で先に上げたようなデメリットを感じていても、まあ直接言えないい訳です。

記者(私):それは言えないでしょうね。

M氏(私):そうなんですよ。「福岡よかやろ~」って言ってくる人に「いや、多様性全然ないし、エスニック料理まずいすよ。」 って言えないんです。だから「住みやすくて最高です。」っていうと「そうやろ~。東京なんて住めんやろ~」ってなる。そうしてるとだんだん心に澱のようなものが溜まっていって。疎外感や孤独を感じてくる。そして少しずつ福岡嫌いになってくる。これが「すまんね~。東京と比べたら福岡なんてつまらんやろ。小さかやろ~。」って言われたら少し違うと思うんです。

記者(私):分かる気がします。

M氏(私):これ、同じこと思っている人絶対いると思うんですよね。

 

  

 福岡はみんなにやさしいマイルドな豚骨ラーメンのような町 

 記者(私):これまでの話を総括すると、福岡は家賃も安く移動も楽。子連れでどこにでも遊びに行ける住みやすくやさしい町。一方で、多様性には乏しく、エスニック料理がイマイチだったり、ラーメンがマイルドだったりする、マジョリティの町。ということでした。

 M氏(私):そうですね。良くも悪くもすべてがマイルドでやさしい。

記者(私):ただしそれは人口規模から考えると必然とも言えることですね。

M氏(私):その通りです。

記者(私):その良くも悪くもマイルドという点をどう捉えるかで、福岡での生活の満足度は180度変わりそうですね。

M氏(私):そうですね。私たちはあまり福岡には向いていなかった。おいしいエスニック料理や文化的多様性を都市には求めてしまう。メリットがあまり魅力を感じられず、デメリットが気になってしまった。

でもそういう風に感じない人は多いと思います。そいう人にとって福岡は最高の町です。先にも言いましたが、一般的な収入の人なら多少収入が減ってもQOLは確実に上がると思います。

 

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 M氏 福岡市内カフェにて 「めっちゃ熱いやんコレ。火傷するやんこんなん。保温力半端無いやん。…」と、うな垂れるM氏

 

 

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